EP1 : MXPA10「素ヤリス」軽量フライホイール

MXPA10ヤリス向け軽量フライホイール開発レポート

ジムカーナ・ラリー対応を目指す回転マス最適化への挑戦

今回は、MXPA10、いわゆる「素ヤリス」をベースにした軽量フライホイールの開発についてお届けします。このフライホイールは、ジムカーナPN1クラスやTGRラリー・全日本ラリーへの使用も視野に入れた仕様を目指しています。

また、フライホイール単体ではなく、クラッチとフィーリングも含め並行開発を進めていきます。


1. 純正フライホイールの計測からスタート

まず最初に行ったのは、純正フライホイールの重量測定です。スヤリスに搭載されている3気筒エンジンは、やや重めのフライホイールが採用されている傾向がありました。これはエンジン特性や街乗りでの扱いやすさを考慮した設定だと考えられます。

ここから、「どれくらい軽くできるのか」「どれくらい軽くすべきなのか」を検討していくことになります。


2. フライホイールは“ただ軽ければいい”わけではない

ここで重要なのは、フライホイールは単純に軽量化すればよいわけではないという点です。

フライホイールの役割は、エンジンの回転を安定させる“回転マス”としての機能があります。軽すぎるとエンジン回転が不安定になりやすく、扱いにくくなる場合もあります。

つまり、「回転マスをどこに持ってくるか」がポイントです。競技用途で求められる軽さと、実用性やエンジン特性を両立させるバランスが鍵となります。


3. 設計と検討の進め方

まずは純正フライホイールを計量・測定し、大まかな設計を進めます。実際の重量差を把握しながら、フライホイールをどの程度軽くするか、どの部分で重量を削るかを詰めていきます。

クラッチキットとしてセットで開発することで、クラッチのフィーリングやミート感も含めたトータルなバランスを調整できるのが強みです。


まとめ:競技と実用のバランスを目指して

今回の軽量フライホイール開発は、単に軽量化するだけでなく、競技での扱いやすさとエンジンの安定性を両立することを目指しています。今後、実走テストを通じて、さらなるフィーリング調整や耐久性の検証を重ねていきます。

次回は、実際に軽量フライホイールを組み込んだ際の走行インプレッションや、ジムカーナでの初期テスト結果をお届けする予定です。

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